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北の国を行く-2 [旅]

第2日目 2011年10月18日(火)

部屋のカーテンを開けると、然別湖が目に飛び込んできた。
なんと、この部屋は、湖に突き出すように思える部屋なのだ。
対岸の山の向こうから朝日が昇り始めていた。

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やがて、湖面にも日が差し始めた。

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窓の外には、白い小さな虫のようなものが飛んでいた。

大きなガラス張りのレストランで朝食を済ませて、
早速、遊覧船に乗ることにして、船着場に出かけようと
ホテルの外に出ると、強風にあおられた。

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白い虫のように見えたのは、なんと雪なのだ!
雪が舞っているのだ!

船着場に行くと、船は強風で危険なので出せないという。
で、あきらめて、阿寒湖を目指すことにした。

ところが、出かけようとしたら、
糠平へは道が欠損していて通行禁止だという。
糠平経由が阿寒湖には近いのであるが、これもあきらめて
南下して274号経由で行くことにした。

昨夜通った道を一部引き返すことになるのだが・・・・
時間にして30分ほど余計にかかることになった。
夕べは、暗くて気づかなかったが、
えらく高いところに然別湖はあるのだ。

扇が原展望台というのがあった。
ここからは、十勝平野が一望だという。で、一服!

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274号線のまっすぐな道を走りぬけ、一路、オンネトーを目指した。

沿道は、紅葉も終わりを迎えて、カラフルな風景が続く。
時折、車を止めて、広い大地の風景に浸る。

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驚いたことに、ひまわり畑を見つけた。
ひまわりの花が満開なのだ。
この季節に花を咲かせるひまわりがあるらしい。
びっくりした!

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すごく印象的なのは、冬枯れの木が立ち並ぶ山の峰である。
毛の薄くなった老人の頭みたいなのだ。

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畑には、幌のようなものをかぶせた物が立っている。
僕らには、それがなんだか分からないが、
妻は「ホウカムリ」と名づけた。
そういわれてみれば、そのようにも見えるから可笑しい!

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「道の駅ステラ・ほんべつ」で休憩。

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そこで妻は、小さなビンに入ったオーストリッチオイルを買った。
で、店員に「これはどこにつけてもいいの?」と聞く。
「ええ、どこでも大丈夫ですよ」と店員
「じゃあ、頭につけても大丈夫?」と妻
「勿論です。」
僕はその会話を聞き、
すぐに、あの毛の薄くなった山が浮かんで笑えてきた。
妻も同じことを考えたのだと思う。
その駄洒落は、店員は知るよしもないと思うのだが・・・・
更に、そのオイルが翌日僕に必要になることも、
そのときは、思いもしなかったのだ。

241号線に入る。
紅葉の景色も続く。

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二人でわいわい騒ぎながらも、法定速度を少し超えた速さで走る。
宿を出るとき、スピードには気をつけろといわれた。
なんでも、阿寒湖への途中は、良く取締りがされているとか。
しかし、法定速度で走るのは、なかなか忍耐が要る。

スピード感が京都とは、どうも違うのだ。
あたりが広々としているからだろうが、20キロほど感覚の差がある。
つまり、京都で走る感覚の時速60キロが
ここでは80キロと同じように思えるのだ。

時々、いい加減な案内をするカーナビと折り合いをつけながら、
オンネトーに到着。

きれいな湖である。

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ふと見ると妻が座り込んで双眼鏡を覗いてた。
が、その姿がお猿さんみたいで、なんとも可笑しいので写真に納めた。

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シーズンオフで観光客も少なく、天気は上々!
ゆっくりと湖畔の道を走り、きれいなオンネトーを満喫した。

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オンネトーに別れを告げて、次は阿寒湖!
ここは、風も無く、遊覧船に乗ることが出来た。

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でも、乗客は僕らだけではないかと、少し心配だった。
なにしろ、観光客らしき人の姿が無い!
出発のときがきたら、少し客がやって来た。
結果20人ほど。
ちょうとホッとしたよ。
なにも僕らが心配することは無いと思うのだが・・・

船上から眺める阿寒湖の景色も素晴らしい!!

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阿寒湖の景色を楽しんだ後は、再び然別湖の宿を目指して、帰途に着く。
あの毛の薄くなった山を眺め、
緑の畑と燃え上がる紅葉の山々を楽しみ

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収穫で忙しく働く農家の人たちにあいさつをし、気分は上々!

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ところがフト気がつくと道が違う!
どんどん森の中に入って行き、道も狭くなる。
人家も無ければ、人気も無い!
深い森である。
あたりに夕暮れが迫っていた。

清水谷と書いた小さな道しるべがあったので、地図で確認。
予感が当たって、糠平湖に向かっているのだ。
それでは帰れない。

で、273号線に出たところで、左に曲がる。
「このカーナビの奴!」とうなっていたら
「長時間運転してます。少し休憩を取られたらいかがですか?」と
カーナビが言うのだ。
「こいつ、時には、しおらしい事を言うじゃん!」と僕。
やっと、朝走った道に戻る。

やがて、大地に日が落ち、山火事のような夕焼けを眺める。
北の大地の夕焼けは、スケールが大きいように思えた。

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やがて、日が暮れて、暗い空の遥か向こうに黒々とした山が
かすかに見える。
「きっとあの山の中に然別湖があると思う」と妻。
人家も無くなり、真っ暗な道を走り始めた。

カーナビが「右です」という。
が、道は左にしかない。
仕方なく左に曲がり、走る。
「山が後ろになった」と妻が言う。
で、途中でUターン。
すると、カーナビもまともな案内をはじめた。

灯りひとつも無い真っ暗な道、行き交う車も無い!
突然妻が叫ぶ。
「狸がいる!」
急ブレーキをかけて車を止めるが、逃げてしまった。
その狸の後姿を、僕はチラッと見ただけで終わった。
狸がいたのは、道路の左側だったので、妻には良く見えたらしい。

「悔しいなあ」といいながら走っていたら
道路の右側の側溝から首から上を出したキタキツネがいた。

ジッと僕らを見ている。
また、急ブレーキをかけて、「カメラ」と叫びながら写真に撮ろうとした。
ところが、ところがである。
悔しいことに、こんなときに限って対向車が来た!
で、それに驚いて、キツネは、僕らの後方に走って消えた。

「何で、こんなときに限って!」と悔しくて仕方がない。

ホテルに帰ると、迎えてくれたのは、ものすごい強風!
車が左右に揺れるのだ!
こんなの初めて!

でも、生ビールで乾杯し、美味しい夕食の後は
露天風呂を独り占めで、くつろいだ。
ホッコリいい気分で床についた。


 


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たこ

こんにちは、お久しぶりです。

紅葉まにあったんですね。
本当にきれいです。
出発するころには札幌市内も紅葉が
始まっていましたので
あぁ・・・・・ちょっと遅かったかな?と
心配していましたが、待っててくれたのごとく
見事に紅葉の景色です。

オンネトーもやはり綺麗ですねぇ。
本当に良い景色が見られて良かったです。

今度は僕が京都に行く番ですね(^^)



by たこ (2011-11-12 16:34) 

kazenotomo

たこさんへ
ご心配頂きありがとうございます。
おかげで天候に恵まれ、本当にいい旅が出来ました。
感謝です。
by kazenotomo (2011-11-16 20:04) 

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