北の国を行く-3 [旅]
第3日目 2011年10月19日(水)
朝6時前、然別湖は、素晴らしい朝焼け!だった。
9時前、ホテルを出発、
今日は一番長距離を走る日である。
糠平湖への道は閉ざされているので、いったん南下して遠回りで、
まずは層雲峡を目指す。
道は、紅葉で大歓迎してくれている。
273号線(東大雪の道)を糠平湖の西岸を北上する。
と、旧国鉄の士幌線の橋梁が眼下に見えた。
昭和の初めごろは、今のような道も無く、このような橋梁を
造るのは、大変な苦労だったろうと思う。
更に行くと三の沢橋梁である。
ここで休憩。
橋を渡ってみる。
糠平湖の湖面は、大波が押し寄せていた。
琵琶湖でも、こんな大きな波は、台風のとき以外は珍しいのにと思う。
で、よくよく眺めていたら、湖面の上は、強烈な風が吹いているようである。
僕らのいるところには、それほど風は吹いていないのであるが・・・・。
タウシュベツ橋梁は、今は水面下に沈んでいるので見ることが出来なかった。
ま、とにかく、延々と続く白樺林のある道を寄り道しながら走った。
やがて、三国峠に到着。
小さな売店兼喫茶店が一軒あった。
が、中に入ると観光客ですし詰め!
何しろ店舗が狭すぎるのだ。20人も入れば、身動き取れないくらいである。
コーヒーどころではない。
しかし、一応記念に写真をと思うのであるが、これが困ったことに
三国峠の看板の傍に老人が1人立っていて、動こうとしないのだ。
記念写真でも撮ってるのかと思ったが違うのだ。
誰も彼にカメラを向けてないのである。
彼は、いつまでも、ジッと立ってるんで、仕方なく写真を撮ったが・・・・
「いったいなんなんだ!」といいたい!
トンネルを抜けて下っていくと、行く手に白銀の峰が見えてきた。
「ゲッ!あれって旭岳じゃない?
明日、姿見の池ハイキングに行く予定なのに!」
もう、びっくりである。
やがて、大函に到着。
しばし散策して層雲峡温泉へ向かう。
層雲峡温泉の無料駐車場に車を止めて、外へ出る。
ところが、なんとも強烈な風が吹き荒れているのだ!
商店街に行くのも一苦労である。
口に手を当てていないと、息も出来ない!
やっと、食堂に入って、ホッとした。
で、やはり北海道なので旭川ラーメンとラーメン定食を注文した。
食事の後は、歩いて散策したが、これがまた大変である。
まっすぐ立って歩けないくらいの風なのだ。
めげずに川向の公園を散策して引き返してきた。
先を帰る妻の後姿を見ていたら、斜めに歩いている。
その姿がなんとも可笑しい!
両手は鼻に当てて歩くので、一層変な歩き方である。
ついに駐車場に入り口の壁にへばりついてしまった。
北海道って、風の強いところなんだと思った。
黒岳へのロープウエイも風でお休みである。
何しろ、ここで出会ったのは、4人グループの中高年婦人一組だけなのだ。
観光客もバッタリ途絶えたような層雲峡温泉でした。
でも、僕らは不満ではない。
きれいな紅葉が迎えてくれたので、大喜びである。
後は、美瑛の白金温泉パークヒルズを目指して、ひた走りである。
道々では、目を見張るような紅葉が歓迎してくれた。
当麻、道の駅で休憩を取る。
このころから、唇がひりひりしてかさかさになる。
で、オーストリッチオイルを塗る。
妙なことに、このオイルが必要になったのだ。
もう、ラーメンは食べないことにした。
どうも、あのラーメンが僕には合わなかったようである。
妻はなんとも無いという。
道の駅のソフトクリームがめちゃ美味しかった。
旭川を突き抜けて、美瑛に入る。
再び白銀の峰が見えてきた。
三国峠の下で眺めた白銀の峰の西側に来たのである。
日が傾き始めていて、景色が夕日で赤く輝き始めた。
やがて、林が燃え立つような赤みを帯びてきた。
幻想的な世界である。
でも、畑では農家の人たちが収穫に忙しそうに働いている。
夕日に映える畑で働くトラクターを、妻はかわいいといって
何枚も写真に撮る。
トラクターを見かけると、「トラちゃんいる」と大喜びで撮影である。
が、車は急に止まれないのだ!
停めて欲しかったら、もっと早くに言えと言うのだが駄目!
結局、バックしなければならない羽目に何度も遭遇した。
「もうちょっとバックして!」
「ああ、バックしすぎ、少し前に出して」
とかカメラを窓から突き出して、いちいち命令するのだ。
「そんなに言うのなら、降りて撮影したら」というと
「めんどくさい」の一言。
フト気がつくと、すぐ後ろでトラックが止まっている。
関西だったら、「ばかやろう、何してるんだ!」と怒鳴られるところだ。
が、北海道の方は辛抱強いのか、何も言わずに待ってくれているのだ。
感謝である。
やがて、正面に美瑛富士、美瑛岳が見えてきた。
白金温泉を通り越して、十勝岳望岳台に向かう。
もう日は傾き、山肌を赤く染め始めていた。
十勝岳が赤く染まって見える。
望岳台を散策していたら、空を真っ赤に染めて、太陽が沈み始めた。
綺麗で荘厳な落日である。
しばし、われを忘れて立ちすくんだ。
日が沈んでしまって、真っ暗になった道を引き返し、ホテルに到着!
長い一日が暮れた。
素敵な旅行でしたね。
ササエもこんな旅行がしたかった。
ゆっくり、ゆったり。
北海道まで行くのに2泊3日は勿体無さ過ぎかつ時間無さ過ぎ。
いつかまた、ゆっくりと行きたいです。
赤に近い木々に緑の畑。
神秘的な夕日。
北海道ならでは、と言う気がします。
ホントに素敵な旅行でしたね。
by ☆ササエ☆ (2011-11-28 00:30)
ササエさんへ
ありがとう!
やっぱり北海道は広い!
来年は、礼文島へ足を延ばしたいと思っています。
by kazenotomo (2011-11-29 19:26)