プリンス・エドワード島の旅ー9 [旅]
プリンス・エドワード島 第7~9日(現地6月28日~30日)
8時半、ホテルを出発。今日は日曜日だ。
で、今日は、教会観光とした。
まず2号線でMiscoucheに向かう。
島の景色を楽しんで走っていたら
サマーサイトでフリーマーケットを発見。
ちょこっと覗いてみた。
入り口近くで、小学生ぐらいの姉妹がサンダルを売っていた。
売り手も買い手ものんびり、楽しそうである。
商品は、ほとんどが手作りの自家製商品だ。
しばらく僕らも楽しんでから、出発、で12号線に入り、
珍しく塔が二つでかつゲートのある教会を見つけた。
123号線で岬を回る。小さな白い教会がぽつんと建っていた。
そこからグランド・リバーへ向かう。
プリンス・エドワード島の川は、みんな何故か大きい!
グランド・リバーには、鳥が群れていた。
橋の袂に教会でもなく、灯台でもないオモシロイ建物を発見!
さらに進んで小さな橋を渡ると丘の上に
セント・パトリック・カトリック教会がある。
で、記念撮影!
そこから、引き返してケンジントンから20号線を北上。
104号線に入り、インディアン・リバーへ向かう。
途中、手作りの人形などを庭に並べている家を見つけた。
これって、売ってるのだろうか、それとも、見せてるだけ?
廃家が畑の中にぽつんと雑草に囲まれて建っていた。
僕はこういう風景が大好きなのでカメラに納めた。
目指す教会、セント・メリー・教会に到着!
大きな教会で、なにか行事があるらしくテントが張ってあった。
インディアン・リバーだからかわからないが、テントまで
なんかインディアンのテントみたいである。
しかし、そこでなにか準備をしている人は、
インディアンではなく、金髪の女性だった。
木造では、この島一番の大きさを誇る教会だそうだ。
中に入ってみた。
教会から、更に北上。
Malpequeで20号線に入るところでも教会があった。
日曜日のミサを終えた人たちが集っていた。
Darnleyでは、木の橋を渡ったところに、
小さな家がありOn saleだった。
綺麗な海岸沿いを走り、
この家が見えてくると
そこは、「Lake Of Shining Waters」
赤毛のアンが「輝く湖水」と名づけたという所。
確かに輝いていた。
お昼は、ブルーウインズさんでと道を急ぐ。
ブルーウインズでは、
僕らの食事をなんと、父親と来店していた小学生の
ベンジャミン君が運んでくれた。
びっくりしてたずねると、元お隣さんだったと言う。
妻は、ブルーウインズさんで買った料理の本に
記念にベンジャミン君にサインしてもらった。
今日は、オーナーご夫妻とゆっくりお話が出来て楽しい一時を
過ごすことができた。
異国で心置きなく日本語で話ができるのは、本当に心が和む。
帰りは6号線から224号線へ。
New Glasgowで昨日ユリさんに教えてもらったB&Bを訪ねる。
ハンター・リバーの河畔の丘の上にあった。
庭からの眺めがあまりに良い景色なので、
妻はスケッチをしたいと言うのでオーナーさんにお願いした。
気持ちよく承諾してくれただけでなく、
ついでにお部屋とダイニングを見せてくれた。
二階の寝室の窓からの眺めは、素晴らしい!
秋に来るときに泊れたらと思って、名刺まで頂いた。
NHKの英会話番組のためロケで松坂慶子さん母娘と
松本侑子さんがここに泊ったとオーナーさんが話してくれた。
スケッチがすんだ後は、シャーロットタウンへ。
レンタカーを返しに行く。
ところが、5時に返す予定なのに、
事務所は、鍵がかかっていて閉店。
「エエーッ!どういうこと?!」
階段横のドアの近くに何か小さな張り紙がある。
読んでみると、契約時に渡した書類の一枚をシートに置いて
車をロックし、鍵は、このボックスに入れるように書いてある。
もしも、車に傷をつけていたら、その分は追加支払となる旨まで
記されていた。
それで初めて、支払はクレジットカードでなければ駄目だと
言われた理由が理解できた。
今は、夏時間で営業時間は午前8時から午後4時なのだ。
カナダでは、残業などする人いないと聞いていたが、本当らしい。
車を返してからは、二人で街を散策。
夕食は、ムール貝の料理を食べた。
これがまた、すごく美味しい!!!
で、調子に乗ってワインのボトルを一人で空っぽにした。
ワインも、なかなかのものだった。
ほろ酔い気分でホテルに帰り、帰り支度。
翌日29日午前9時シャーロットタウン発の飛行機に乗り、
6月30日午後関空に無事着いた。
旅の終わりに
今回の旅行のきっかけは、このシリーズの最初に記したが
なぜ、プリンス・エドワード島なのかは、書いてなかった。
プリンス・エドワード島といえば、大方の日本人は
「赤毛のアン」に魅せられて、多くの中高年女性のあこがれの
旅先の一つであるらしい。
彼女らが少女のころ「赤毛のアン」を読んで、
一度は行きたいと願う場所という方が多いように思う。
で、今度の旅も大方の人が妻の希望だと思っているようだ。
しかし、僕らは違うのだ。
プリンス・エドワード島を選んだのは僕である。
そして、僕が小説「赤毛のアン」を読んだのは
五十代になってからのことである。
アンが「世界で一番美しい場所」というこの島の景色に
魅せられて、一度は体験してみたいと思っていたからです。
妻も快く承諾してくれ、二人で出かけることにしたのである。
おかげで本当に楽しい旅となったし、妻との絆も一層深まった。
更に、美しい景色だけではなく、そこで出合った人たちとの
交流は、人生の大きな糧となるものばかりだった。
日本と言う国を出て、そこに生きる人たちの生き様に触れ
自分も一人の人間として成長させられたと感じている。
プリンス・エドワード島で出合った人たちにありがとうという
言葉を送りたい。
とりわけ、我が妻に心から感謝の気持ちで一杯である。
40年間、二人で歩き続けた僕らの人生の途上に、
また一つ赤い花が咲いたのだ。
おわり!
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