探査機「はやぶさ」の地球帰還に感動の涙! [生き方]
2010年6月16日(水)
日本の探査機「はやぶさ」は、2003年5月9日に地球を出発し、
2010年6月13日に7年の歳月を費やして地球上空に帰還した。
その間、3年間も宇宙をさまよい、予定から3年遅れの帰還である。
小惑星「イトカワ」探査機「はやぶさ」はまさに満身創痍の
苦難を乗り越えての帰還であった。
「はやぶさ」は、探査機ではあるが、まるで意思を持った生き物のような
実感を僕らに与えてくれるのは、
この苦難を乗り越えての出来事がそう思わせるのだと思う。
しかも、カプセルを地球に届け、自らは、生まれた地球を目の前にして
燃え尽きたのである。立派にその使命を果たしたのだ。
たとえ、カプセルにイトカワの岩石が含まれてなくても、
「はやぶさ」は、十分にその使命のために尽くしたのであり、
NASAの科学者トミー・トンプソン氏が語るように
「それは『アイス・オン・ザ・ケーキ(icing on the cake=あったら良いけど、
なくても構わない)』に過ぎないのです。
なぜなら、今回のミッションを通じて、
既に我々は非常に多くのことを知り得たからです。」
もちろん、はやぶさを支え、行方不明になってもあきらめずにがんばり通した
人々、宇宙航空研究開発機構のみなさんの賜物である。
それが「はやぶさ」を通じて、人類がなし得なかった偉業を達成したのであり
そのことが、僕らに大きな感動を与えてくれたのであると思う。
「満身創痍の絶望的な中での使命を果たしての奇跡的な帰還」が
感動を呼んだのだと思う。
まさに人の魂を揺り動かす出来事なのだ。
そして、人はみな自分の人生もそうありたいと願っているのではないだろうか?
V・E・フランクルがいうように『苦難と死は、人生を無意味なものにはしません。
そもそも、苦難と死こそが人生を意味あるものにするのです。』(「それでも人生にイエスと言う」より)
「はやぶさ」は、この「苦難と死」を僕らの目の前で示してくれたのだと思う。
感動 はやぶさ探査機 帰還の瞬間 そのとき・・
探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~前編
探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~後篇
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