信州の旅 その3 白樺湖から万座へ [旅]
2016年10月18日(火)
信州の旅3日目の朝は、爽快な天気だった。
ホテルの庭では、ナナカマドの赤い実がたわわに実り
白樺の林の向こうではモミジが日の光を受けて、輝いていた。
まずは、白樺湖を一周した。
対岸から眺めるとパイプの煙は見えないが(笑)ホテルは、
車山をバックに、湖にきれいに映り込んでいた。
昨日は霧で見れなかった霧ヶ峰に再チャレンジすることにした。
車山の山麓のパーキングエリアからは、富士山が望めた。
車山を過ぎるといよいよ霧ヶ峰高原
なんだか郷愁を感じる風景である。
思わず、故郷の久住高原を思い出してしまった。
7月頃なら、ここらはニッコウキスゲが咲き誇っているところである。
が、私は、秋の草原風景の方が好きなのだ。
霧ヶ峰で折り返して、車山の草原を眺めながら白樺湖に戻る。
眼下に白樺湖が今日は、はっきりと見えた。
白樺湖から北上し、女神湖で、休憩。
ここの秋色も素晴らしい。
大門街道をさらに北上し、千曲川を越えて、
湯ノ丸高原、地蔵峠を経て、池の平に訪れる。
カラマツ林を抜けると、そこは広々とした池ノ平である。
以前、夏に訪れたことがあるが、そのとき、
いつかは、秋にも是非訪れたいと思った場所である。
以来、十数年ぶりの念願が叶ったことになる。
想像したとおりの姿で迎えてくれた。
以前訪れたとき、池にはアヤメが咲いていて
私は、アヤメ池とばかり思っていたが
標識は、「鏡池」と書いてあった。
ただ、少し残念なのは、下界は晴れていたのであるが
ここでは、雲が空を覆っていた。
なにしろ、標高2,000mの場所であり、天候はすごく気ままなのだ。
木道に腰を下ろして、昼食をとった。
時折、雲の切れ目から、部分的に日が差してくる。
こういうところで、おだやかに死を迎えられたらとフト思った。
木道の下から、名も知らぬ草花が私達を見上げていた。
名残は尽きないが、後ろ髪引かれる思いで、万座ハイウェイへ向かう。
途中、嬬恋牧場でコーヒータイム
ここには、「愛妻の鐘」というものがあるのだが、
さすがに私は、ならす気になれなかった。
代わりに若いカップルがならしていた。
紅葉に燃える山を眺めながら、
今夜の宿、万座温泉聚楽に向かった。
宿では、早速野趣味豊かな露天風呂で夕暮れを満悦。
多くの宿泊客がいるのに、なぜか露天風呂は独り占めできた。
やがて一番星が迎えてくれた。
夕食の一杯が楽しみである。
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